まちがえてキリスト教信者の会に参加しちゃった(インド人もいるよ)

大学はハチャメチャですね。


水曜。

カリキュラム最悪の退屈さを誇るミクロ経済学の授業のあと、友達の天才インド人といっしょに食堂でメシを食いました。

ところで、国内屈指のボンボンバカ私立大学であるわが校ですが、食堂が最悪です。

高い・遅い・まずいの三拍子が揃っています。

しかし、友達が頼んだミートソーススパゲッティがまずいというので味見したところ、たくさんのパルメザンとバジルが入っていて、なぜかめちゃくちゃ美味かったのでウケました。なんでだよ。


あとから来たお調子者のタイ人がなぜか一言も発さなかったりして、友人たちとの楽しい食事を楽しみました。

結構な時間が過ぎたのでそろそろ帰ろうとすると、友達もそろそろ行かなきゃってことだったんで、一緒に席を立ちました。

当然、彼も自室に帰るのだろうと思うと、なんか突然謎のスペースに吸い込まれていきました。

夜なのになぜ謎のスペースに行くんだろう。

どうやら何かしらの会合に参加するご様子。あら、わたくしお邪魔ですわね。ではまた今度、ごきげんよう。

お嬢様大学らしく、スカートの裾をもってお辞儀するアレをしつつ辞去しようとしたのですが、そこは天才くん。

「アフロくんも来なよ」と。

リーダー的な人に「誰でも来ていいやつだよね?今日」とか聞きだしたので、まあなるようになれとJoinしたのでした


はじめての宗教


実は、彼がキリスト教信者の会に入会していることは知っていました。

シーク教信者のインド人がキリスト教信者の会に入会する理屈は全く理解できませんが、まあ彼なりの考えがあるんでしょう。
(聞いたら『シーク教信者の会がなかったから』と言われた)


入室して始まったのは単純なパーティゲーム。

選ばれた人の頭上に有名人の名前を書き、それを当てる感じのアレです。

こんなかんじなら別にキリスト教のアレじゃないし、俺にもついていけるわ!ウェーイ!

ノリノリで楽しんでいました。

この時はまだ知らなかったのです。このあと、どういうメインイベントが待っているかを。。。



ゲーム終わって、よーし次は俺の番かな。どういう有名人が来るかな、絶対あててやる。

まだまだ楽しい無宗教ゲームをするつもりでした。

現実はゲームより奇なり。ゲームより奇なことになりました。


おもむろに、なんかプリントと、分厚い本が配られました。聖書でした。

急だったしめちゃくちゃ自然だったからちょっとびっくりした。
キリスト教の会って、聖書が配られるんだなって思った。
何に使うんだろ。読むの?


「みんな、聖書は持ったか!!!!行くぞ!!!」

そういうビックリマークは皆無な感じで、タートルネックを着た初老のおっさんが話し始めました。

すげえ笑顔。クリスチャン・スマイルと呼びたいですね。

慈愛と宗教的なニュアンスがたっぷりつまった、素敵なスマイルでしたね。

それでやさ~しく、諭すように話すんですわ。

牧師か?

(本当に牧師だった)



どうやら聖書の読み方を教えてくれるっぽいです。

「みんな普段どうやって聖書を読んでるかな?」みたいな感じで、聖書を毎晩よんでるキリスト教ヘビーユーザであることを前提に話が進むのでちょっと不安になる。

ぼくはここにいてもいいのか?



聖書を読む前に、タートルネック牧師がお祈りの音頭をとります。アーメン。


君は聖書をよんだことがあるか。私はある

お祈りの音頭(?)ってすっげえ具体的なのな。

「キリスト、俺らをここに集まらせてくれてマジ感謝。最高」みたいな感じ。

あと、すべてをキリストのおかげっていうことにするノリがある。


内輪ネタがすごい。

なんかアレだよね。独特のローカルルールがある、古き良きインターネットに迷い込んでしまったような。

まあ、殺伐とはしてないので全然話きいてられるんですけどね。

キリスト教はニー速。



聖書を読んでいきます。古文の授業のような感じで。

日本で教育を受けていないので、古文の授業がどんな感じか知らないんですケドね★


プロの信者のみなさんにとっても、聖書を読むのはキツいらしいです。

(古くて長いから)

聖書を読むときの作戦は三段階に分割されるそうです。

  1. 文章を理解する
  1. 文章の内容を理解する
  1. 生きるための知恵を得る


まず文章を理解する。

当時は太字とかイタリックとか赤字とか、そういう古代テキストサイト的に文章を装飾する術がなかったそうな。

かわりにどうしたかというと、同じ単語を繰り返したり、反語をつかってみたり、引用したりしたらしい。

節のなかで特に強調されている単語を見つけ、節のメインの話題を見つけたらOK。



次に、文章の内容。

聖書はめっちゃ聖書のほかの部分を引用しまくってるらしい。

でも、どこから引用されてるかとかは基本的に書いてないらしい。無理ゲーでは?

引用の結果どうなってるんだというと、聖書にはいろいろ伏線みたいなのがあるみたいですね。

「あのとき神がキリストに言った『お前が王で苦しんで死ぬ役な』ってのはさ、最終的にキリストが王になり苦しみ死んだのが、偶然じゃなく神の筋書きだったことを示してるんだよね~」

タートルネック牧師がゆったりボイスで言った。

このへんからキリスト教的価値観の風をビリビリ感じ始めるとともに、なんかオタクの世界と似てるかもな、って思いはじめた。



最後の生きる知恵。これはやばかった。

聖書を読むうえでのクライマックス、一番エモくてパラダイムシフトな部分がここ。

この部分の説明はロックだったね。

「キリストは神に選ばれた王で、キリストが降りてきた世界に生きている我々は神の王国に住んでいる。

これってマジですばらしいことなんだよね。

それに感謝すること。これがまず一つね。

あとね、キリストは王だけど、民主主義の総理大臣とは違うんだよね。

総理大臣って、選挙で選んで、ダメだったら人気の終わりに選挙でやめさすでしょ?

総理は国のすべてをコントロールできるわけじゃないよね?議会があるから。

でも、キリストの言葉は王の言葉だから、それがそのまま教えになる。

なぜならキリストは神に選ばれてるから。

キリストは私たちのために死んでくれたから。

キリストが私たちのために死んでくれたのはすごくありがたいことなんだよね。

だからキリストは信用できる。

これは素晴らしいことなんだよ。民主主義みたいな、信用できないリーダーじゃなくて(!)、素晴らしい信用にたる神の使いが統治してる世界に住めるの。

神の王国にすむことは気持ちいい。そうでしょ?」


と、まあぼくは全然知らないんで、上記のは全部まちがっていると思いますが、

とにかくマジで自分と全く違う価値観を常識として話がすすみ、ほかのみんなもそれが当然みたいな顔をしていて、すげえカルチャーショックでした。

僕の周りはあんまり敬虔なクリスチャンっていないんですよね。

もう~すげえなって思った。

特に民主主義のくだり。

民主主義を若干ディスったのよ。牧師。

なんで?って思った。

ちょっとびっくりしたよね。

キリスト教って、民主主義はディスらないのかなと思ってたから。意外だったよね。

いろんな考えの人、いるな~。



自分ひとりじゃあんなところ絶対に入らない(入れない)ので、強引に連れて行ってくれた友達に感謝。

おなじ異教徒が隣にいなかったらダッシュで逃げてたよ。

参加者のみんな聖書暗記してんだもん。聖書開いたこともないんだぞこっちは。助けてくれ。

めちゃめちゃ濃い一時間でした。

大学はアットランダムにめちゃくちゃな経験ができていいですね。

もっとこういう課外活動に対してアグレッシブになろうと思いました。

いちおう共産主義者もいるらしいし、どんどん自分と違う思想のグループに無意味に顔を突っこんでいこうな。

では、そろそろ課題に戻ります。チャオ♡