【DokiDoki?!オーストラリア風俗れぽーと!!】ぼくのメガネが壊れてしまった理由

ぼくのメガネが壊れてしまった理由

あけましておめでとうございます。一月二日、みなさまどのようなお正月をお過ごしでしょうか。ぼくは、新年早々メガネを壊してしまいました。
メガネのフレームの、左の耳かけが無残にも根本から折れてしまったのです。

セロテープで応急処置的にくっつけましたが、このせいで車を運転するときに左がテープでふさがって見えず、困っています。
今回は、ぼくがメガネを壊してしまった理由についてお話します。



ぼくは19歳で、童貞です。彼女なんていたこともありません。キスも経験していません。
何回か彼女を作ろうともしてみましたが、全くうまくいきませんでした。
ぼくはそもそも、人と話すのが苦手なのです。好きな女の子となんか、まともに話せるわけがありません。

悩みました。自分が友達もいない、彼女もいない。
二次コンの童貞ちんぽこパソコン大先生であり、社会不適合者であるという事実が、頭のなかでぐるぐる回り続け、ぼくの背後にゆっくりついてまわります。


まず童貞を捨ててみたらどうか。
童貞を捨てたら、自分に自信がつき、とんとん拍子に社会不適合者を脱せる。彼女もできる。そう信じていました。


ぼくはオーストラリアに住んでいます。
オーストラリアにはBrothelと呼ばれるものがあり、これは時間で区切って本番までのサービスを提供する店舗型の風俗店です。
現地の高校を卒業し、コンピュータの専門学校を修了したぼくは、今年から大学に入学することにしました。

ぼくの大学は大都市にあります。高校時代と専門学校時代に住んでいたところは田舎でしたが、こんどの大都市にはなんでもあります。都会です。
大学進学にともない、ついに親元を離れて一人暮らしすることになりました。
一月の入学に向け、大都会での一人暮らしの準備を着々と進めていっていたとき、思いました。風俗に行って童貞を捨てるチャンスだと。

引っ越し先には母とともに到着しました。大晦日を一緒に迎え、水族館に一緒にいきました。一月二日、楽しかった観光は終わりを告げ、母が帰る時間になりました。
ぼくの一人暮らしがいよいよはじまるのです。帰り際、空港で、母に「ありがとう」「がんばるからね」と伝えると、母は「ばか、泣かすんじゃないよ」と笑いながら泣きました。

飛行機にのって母が帰るのを見届けてから、ぼくは車を走らせました。アパートに入居するまでの滞在先ではなく、隣町にむけて、です。
空港は都市の郊外にあり、風俗店は隣町にありました。



ぼくははやる気持ちをおさえつつ、スーパーでミント・タブレットを買い、ふたつほど口にいれました。ふたつぶ食べたとき、小学生のころ、女子から「息が臭い」と言われたことを思い出しました。

風俗店の入り口は、アダルトショップを抜けたさきにありました。さいしょ、場所がわからず、電話して聞きました。
50歳ぐらいのおばさんに案内され、実家のリビング程度の広さの部屋に通されます。

「じゃあ、女の子を連れてくるから、待っていてね」

必要以上に沈み込むソファに座り、そわそわしながら待ちます。
女の子が部屋に入ってきました。どちらかといえば美人系の、金髪の女性で、スラっとした体形と相まって凛とした雰囲気があり、好みでした。
自己紹介したときに声がすこし震えたところに、若干コミュ障としてのシンパシーをも感じました。この人だなと思いました。

女の子が自己紹介をして部屋をでていくので、とっさに引き留め「つぎはどうすればいいんですか」と尋ねると、「ホリイです」と名前をもう一度伝えられて出ていかれました。自己紹介しにきた女の子の中から、あとで女の子を選ぶシステムなんだと気づきました。

つぎに入ってきた女の子は、さっきの人よりもだいぶ若かったです。さっきの人がそれほど若くないことに気づきました。こちらもとても愛嬌があるいい人でしたが、決心はついていました。
ホリイさんにしますと受付のおばさんに伝えると、ホリイさんがやってきて、ぼくを階上の部屋に案内します。

部屋はとても清潔で、写真でみたラブホテルやソープランドの部屋よりも高級感がありました。

「じゃあ、まずは法定の健康チェックをしなければいけないので、服を脱いでください」

「いま脱いでしまっていいんですか」

「おねがいします。ごめんね、こんなことするのもバカらしいとは思うんだけど。決まりだから」

服をすべて脱ぐと、ホリイさんがぼくの陰茎の包皮をやさしいなめらかな手つきで剥き、亀頭をみました。性病がないかどうかを確認していたのでしょう。

「大丈夫です。シャワーを浴びてまっててね」

言われるがままシャワーを浴びましたが、バスタオルがありません。すぐに持ってくる決まりだな。5分、10分と待ちますが、ホリイさんが来ないので、もう一度お湯を出して冷めた体を温めました。

「あっ、バスタオルなかったね。ごめんね。前の女の子が用意しておく取り決めなんだけど」

そういってバスタオルをくれました。体をふきながら、備え付けてある湯船を見ます。Brothelはゴムフェラと本番だけであるというレビューを忘れ、ソーププレイを想像し、期待してしまいます。

「じゃあ、マッサージから始めますね。うつぶせになってリラックスして」

体を密着させながら肩などをもんでくれます。緊張しながら、気を使って気持ちよさそうな声を出してみます。

「じゃあ、服を脱ぐね」

ベビードールをとると、きれいな形の乳房があらわになりました。美しいなとおもいました。美しいなとは思うのですが、何かが変です。どうも、エロい気分にならない。なんだか勃起もしないのです。目の前におっぱいがあって、最高にエロい状態なのに、なんでだろう。
とりあえず、おっぱいに手を持っていってくれたのでおっぱいをもみます。おっぱいを揉むのってこんな感じなんだ。やわらかくて素敵だな。
思ったより柔らかいんだな。そんなことを思い、知的好奇心が満たされていく感じがしますが、どういう了見か、ちんぽこ先生はお起立なさいません。
違うんだ、違うだろ、おれは博物館に来たんじゃない。牧場に体験学習に来たんじゃない。学術的満足を得ている場合じゃねえ。セックスだぞ。遊びじゃねえんだぞ。ふざけるな。

そのあと、手コキである程度勃起させられたあと、コンドームをつけられ、ゴム越しのフェラチオに移るのですが、これまたびっくり。まったく刺激を感じない。
どうしようかと思いました。しょうがないのでおっぱいをこっそり触っていると、また知的好奇心が満たされる音がします。おい、脳。このやろ。
お前高校のときは生物学が大っ嫌いだったじゃねえか。なんで触診にめざめているんだ。水族館に行ったせいなのか。ふざけるな。エロだぞ。授業中にあれほど無意味に勃起させてたじゃないか。なんで今させないんだよ。大舞台だぞ。金返せ。

ぜんぜん立っていないのですが、正常位で挿入してねと言われます。まあ、勃起していないので、当然まったく入りません。あれ?おかしいな。どうしてこれ届かないんだろう。
最初は事態が全くつかめず焦りましたが、とりあえず嬢に「勃起してない、やばい」と伝えました。

もういちどゴムフェラからやりなおしです。正直刺激がないので勃起できません。無理。でも髪のにおい嗅いだらちょっと勃起しました。これだ。

「ちょっとあの、ここ(股間のこと)に顔つけてもいいですか」

「はい?」

ぼかした表現をしたせいで苦労しましたが、なんとか伝わり、股間に顔近づけました。念願であったクンニリングスを失礼させていただこうと思い至ったのです。

さっきから歯切れの悪い嬢、ホリイさんに「触ってもいいですか」と聞くと「50ドル追加料金がかかっちゃうから…」と申し訳なさそうに断られた。


見かねたホリイさんが相互オナニーをしてみるのはどうかと提案してくれる。ここまでおまんこが見れていなかったので、これはチャンスだと思った。お願いした。
オナニーしているのを見ているとさすがに興奮し、自分で愚息をしごく。
「みられて興奮しちゃうの」などと言ってくれるのもよかった。興奮してより一層しごく。

しごいていると、まだちゃんと勃起していないのに、射精の感じがありました。

「あっ」と言って止めるともう遅かった。自分の太ももに、白濁した汚物が吐き出されていました。



「あ。出ちゃったの?もしかして」

ホリイさんが、むしろ何かから解放されたかのように言う。ぼくは恥ずかしくて、大げさに笑いながらそうだと伝えた。

そのあと、お願いしてもう一度同じことをやってもらったが、ちんぽが勃起することは二度となかった。再起不能である。

「シャワーあびてきて、きれいにしてきてね。残り時間はお話しましょ」

これまでの人生でガールフレンドがいたことはなく、キスすらしたことないことを伝えた。19歳だと言ったら驚かれた。
ぼくの外見は完全におっさんなのだった。童貞であることは最初のほうに伝えていたから、おっさんなのに童貞の憐れな男だと思われていたんだろう。

「19歳で童貞なのって、実は素敵なことだよ。童貞でいたほうがいいのかもよ」

「初体験は大事だから、こんなところで知らない人とするより、好きな女の子としたほうがいいかもよ。あなたはそういうタイプの人なんだよ」

「ぜったいそのうちいい人が見つかるって。まだ若いんだし、時間はたくさんあるよ」

前にも飲み会かなにかで聞いたことのあるセリフを聞いて、失意で視界が曖昧になりながら、RPGみたいだなって思った。何かのアイテムを見つけないと、セックス迷宮は攻略できないのだ。どうやら、そのアイテムは262.50ドルだけではなかった。

「がんばったね」と慰めてくれるホリイさんに、空虚に笑いながら、うなづく。ホリイさんは31歳だった。それにしては全然いけるな、と思った。

「あとこれ、ごめんね」

さっきシャワーしたあとに渡されたメガネに目をやる。ベッド際に置いておいたはずのメガネが、なにかの拍子にベッドの上に落ち、プレイ中に踏みつぶしてしまったようだ。完全に壊れていた。

「いや、安全なところにおいておかなかったぼくが悪かったから。ぼくこそこんなことになってしまって、ごめんね」

出口までおくってくれた。受付にテープがあるから、それで直したらどうかな?提案されたどおり、借りたテープでメガネに折れたフレームを無理やりくっつけ、最後にハグをして店を出た。

店の隣の酒屋まで歩いて、足元から崩れ落ち、その場にうずくまった。恥ずかしさよりも、哀しさがあった。お前は、性という人間同士を接続するインタフェースを利用することができない人間である。正式にそう言い渡されてしまったように感じた。
外は大雨が降っていたが、むしろおあつらえ向きであり、この演出がわざとらしい喜劇を唯一の観客として楽しむしかなかった。

感情が爆発しそうになり、友人に電話をかける。助けをもとめる。しかし、留守番電話だった。きっとバイトなんだろう。もういちど絶望するはめになった。
彼一人を除いて、この状況を分かち合い、批判的に意見をくれる人間、友人が思い当たらなかったのだった。
その瞬間、ぼくはひとりぼっちになった。
自らの愚かさの片りんが、ぼくに実感となって襲い掛かった。

笑いながら、美しいビーチに歩いていく。足元がおぼつかない。うまくあるけない。どうしよう。よっぱらいだとおもわれてしまう。警察におこられる。かあさんに心配をかけてはいけないのに。まずい。早く帰らなきゃ。

スーパーの前に止めてあった車に乗り込み、逃げるように空港近くの町を去った。車を走らせている途中、泣いていた母さんの姿が思い出された。
滞在先につくころ、母から「もうついた?」のメールをもらうころには、視界が曇っている理由が、雨なのか、メガネにまかれたセロテープなのか、涙なのか、判別がつかなくなってしまっていた。

この記事を書いている途中、バイトが終わった友人が電話を折り返してくれた。状況を説明した。
お前、それは病気だぞ、などと冗談めかして言ってくれた、その一言が何よりもありがたかった。


人と話せ、友達をつくれ。エロ動画を見すぎるな(実際のときに興奮しにくくなるから)、オナニーはほどほどに。
これまで生きてきて、これらを何も守らなかったぼくが、今日メガネを壊してしまったのでした。