政治

数の子で満たされた六畳間に彼は住んでいた。
彼は数の子があまり好きではなかった。友人はいなかった。

寿司は好物であり、たびたび場末の安い寿司屋に出かけた。
寿司屋に行く前には必ず服についた数の子をよく落としてから行った。それでも多少はついており、それは人々に不潔な印象を与えた。
いつも肩身の狭い思いをしながら、彼は焼き卵の握り寿司を食べた。寿司は好きでも生魚などは嫌いだった。

部屋の数の子は腐ることも、なくなることもなかった。その理由は誰にも解明できなかった。

彼はガリガリにやせ細っていた。目が窪み、瞼は垂れ下がっていた。
金は欲しくないと言う。

こういう若者がいるのは社会のせいであり、そういう社会になっているのは政府のせいである。
だから、大日本共和党へ清き一票をどうかお願いしたい。